「本屋さんの中で目的を見つける」―読書ライダー(@ReadingRider)さん―

「#推し本屋さん マイスター」No.002 読書ライダー(@ReadingRider)さん

Q.読書ライダーさんにとって「本屋さんに行く目的」は何だと思いますか?

僕は大阪在住で、ありがたいことに家の近くに大型書店がいくつもあるので、毎日仕事終わりにどこかに寄ったり、休日はSNSで調べて気になっていた個人書店に出かけたり、本屋さんには毎日行っています。

「本屋さんに行く目的」というよりは、「本屋さんの中に入ると目的ができる」というほうが合っているかもしれません。

本屋さんの店内で何かが目に飛び込んでくる。目に入ってくるところに行ってみる。すると、「自分はこれに興味があるんだな」っていまの自分の状態を知れるような気がします。

大型書店に行ったら小説コーナーは必ず見るんですが、そのあとは普段あまり興味のないジャンルの棚をあえて見に行っています。例えば、その時に読んでいた推理小説から連想して心理学の棚に行ってみて、心理学の本を3冊くらい買ってしまった、なんてこともありました。

逆に個人書店では店主さんやスタッフの方がどんな本を推しているかというほうに興味があって、積極的に話しかけちゃいます。(もちろん迷惑にならない範囲で、です!)

先日伺った大阪の「BOOK’N BOOTH(ブッキンブース)」さんでは、つい店員さんと話し込んじゃって。そのときおすすめしてもらって買った本は自分ひとりでは手に取らなかったような本だったので、そういったそこでしかない出合いがあるのが楽しいですね。

「本と人に、自分の世界を広げてもらいに行く」というのが目的なのかもしれません。

Q. 「推したくなる」本屋さんはどんな本屋さんですか?

地域に根差していると感じる本屋さんは応援したくなります。

大阪・阿倍野の「BOOK’N BOOTH」さんのように住宅街にあったり、東京・西日暮里の「パン屋の本屋」さんはパン屋さんが併設されていて近所の子どもたちもたくさんいたり。

人と人の距離が近い本屋さんが好きなのかもしれません。

人と本に“自分の世界を広げてもらえる”本屋さんは魅力的ですね。

実は僕が読書にハマったのは30代になってからで、読書歴はまだ5年くらいなんです。

ふとしたきっかけから小説を読むようになって、それまで「自分はこれが好き」という明確なものがなかったところに、さまざまな世界を体験できる本の魅力にハマりまして。

本屋さんに行くために外出するようになったり、周りの友人も自分を見て読書にハマったりと、本が与える影響力の強さを感じます。

そして本屋さんを目的に旅をして、そこで仲良くなった本屋さんでイベントを主催することになったり、SNSで紹介した本屋さんに行ってくれた人がいたりと、さらに世界が広がっていくのも素敵ですよね。

本屋さんは本と人を繋いでくれる、自分の世界を広げてくれる場所です。

この記事の監修者
株式会社G.B.

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